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中東の台所

  イスラエル Israel

~イスラエル安息日の食卓は家族の歴史~


ABOUT
・1948年に建国されたユダヤ教の戒律や習慣に基づく国家
・イスラム教・キリスト教・ユダヤ教など世界中から訪れたそれぞれの宗教の信者と観光客が入り混じる
・国民は大部分がユダヤ教徒
・厳格な正統派の男性は全身真っ黒なスーツに腰のあたりまでの長い三つ編みを下げて歩いている
・世俗派の男性は、ジーパン姿で頭のてっぺんにユダヤ帽(キッパ)をのせている人もいる
・世界中のあらゆる国のレストランがあり国際的
・イスラエル料理は「家族ごとに本当に食べるものが違う。全員が 認めるイスラエル料理なんてない!」と言うイスラエル人もいる
・ユダヤ人にとって最も大切なシャバット(安息日)金曜日のディナーは家族や親戚とともにする食事で、その食卓のメニューを見れば家族の歴史がわかる

コーシャ規定で禁止されているもの
肉と乳製品の両方を使った料理、ひれと鱗のない海の生き物など
細かく複雑な規定がたくさんある。


<チキンスープ>
ネック(首肉)よりも手に入りやすい鶏ガラでじっくり時間をかけて煮込むと、鶏ガラから味が滲み出して力みなぎるおいしさになります。

材料(2人分)
鶏ガラ・・・・1頭分
玉ねぎ ・・・・1/2個
にんじん・・・・1/2本
セロリ・・・・・1/2本
じゃがいも ・・・ 1個
塩、胡椒 ・・・各少々

作り方
1 鶏ガラを流水で洗い、汚れや血合いを落とす。鍋に 入れる。
2セロリは鍋に入る大きさに大きく切る。にんじんは 皮をむいて3cmの厚さに輪切り、玉ねぎは縦1/4のくし切り、じゃがいもは皮をむいて半分か1/4に切る。
3じゃがいも以外の野菜を鍋に入れ、食材が完全に水にかぶる量の水と塩少々を入れて強火にかける。
4沸騰したら弱火~中火に落とし、アクをすくいなが ら弱火で1時間ほど煮込む。じゃがいもを加え、やわらかくなるまで30分ほど煮込む。
5塩・胡椒で味を整え、器に盛り付ける。
*じっくり時間をかけて煮込 む。鶏ガラは、取り出してフ ォークで肉を外して盛り付けると食べやすいです。

<モロッカンフィッシュ>
味の決め手はたっぷりのパクチー。スパイシーな風味になります。ぜひ、たくさん投入して煮汁まで味わってください。

材料(2人分)
白身魚(タラ、スズキなど)・・2切れ
赤パプリカ・・・・・・・・・1/2個
にんじん ・・・・・・・・・・1/2本
にんにく・・・・・・・・・・・1片
パクチー ・・・・・・・1パック以上
 ⓵ パプリカパウダー・・・ 小さじ1
 ⓵ 塩・・・・・・・・・・・・少々
 ⓵ オリーブオイル ・・・・・30ml
 ⓵ 水・・・・・・・・・・・60ml

作り方
1にんにくはみじん切りにする。パプリカ、にんじん
は輪切りにする。パクチーは洗って根を切り落とす。 量がたっぷりある場合は長いままで、少ない場合は3センチくらいに切る。
2フライパンにパプリカとにんじんを敷きつめる。白身魚をのせ、にんにくを散らし、上からパクチーを布団のようにかぶせる。
3⓵を混ぜてかけ、蓋をして中火にかける。
4沸騰したら弱~中火にし、途中スプーンで煮汁をすくってかけながら、パプリカがとろっとやわらかくなるまで20分ほど煮る。
5皿に盛り付けて、煮汁をたっぷりとかける。
*パクチーは魚の身をすっかり隠すくらいたっぷ り使うと独特の香りも穏やかになり、生の時とまったく 違うおいしさになります。